テーマ:日本語

日本語の定冠詞?「ザ」をめぐる駄考

先日、「ザ・ホワイトハウス」という海外ドラマにからんだ英単語を取り上げたが、この邦題にある「ザ」は、考えてみるとちょっと面白い言葉だ。 かつて日本人は、「ザ」に、何となく英語っぽい、外国っぽいものを感じたのだと思う。「ザ」をつければ、(死語で恐縮だが)「舶来もの」っぽくなる、つまりは、カッコいいという印象を与えることができる、とも…
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村上春樹の「総称のyou」論

先日、「バベルの謎」の著者が、「ある文化の特質は、かえってそこに生まれ育った人にはわからず、異文化に育ったからこそ見えてくる場合がある」と書いていることを紹介した。それで連想したのが、不特定の人を指す you についての、作家の村上春樹氏の意見である。 村上氏は、自身が訳した「キャッチャー・イン・ザ・ライ」(「ライ麦畑でつかまえて…
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農水相の自殺は「慙愧に堪えない」?

松岡農水相が自殺した。現職閣僚が自ら命を絶つのは戦後初めてということで、やはり驚いた。カネをめぐる疑惑が指摘されていただけに、動機については憶測を呼ぶことと思うが、それはそれとして、ニュースを見ていて気になったのは、安倍総理が記者団に話した、「慙愧に堪えない」というコメントである。 聞いていて、何となくしっくりこないように思った。…
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「マイナス3キロやせる」

電車に揺られて何の気なしに吊り広告を眺めていたら、ある女性雑誌の記事のこんな見出しが目に飛び込んできた。 「-3kgやせ見え」 (http://dpm.s-woman.net/non-no/0710/index.html?page=1) …マイナス3キロやせるとは、3キロ太るということではないのだろうか。まあ、もしかしたら…
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「さすが」は英語で何というか

先日読んだアーサー・ヘイリー Arthur Hailey の "The Evening News" は、旅客機が空港に緊急着陸する場面から始まる。炎に包まれた旅客機を空港に居合わせたテレビのクルーが撮影し、そのスクープ映像をすぐさま衛星回線で放送中のニュースに送り込む。そこで目をひいた表現があった。 本社で、送られてきた映像を最初…
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「おやじギャグ」

前回、「おやじギャグ」からの連想で gag という単語を取り上げたが、ついでにこの日本語に相当する英単語や表現はあるのだろうかと考えた。 おやじギャグの特徴である「かけ言葉、駄じゃれ」といえば、pun や play on words といった言い方が思い浮かぶ。次は、pun を英英辞典で引いたものである。 - (noun) …
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続・「ぼけ」と「つっこみ」の英語表現

second banana という表現がある。英和辞典を見ると、「二次的な役割の人、従属的な人」のほかに、「脇役」、また「ぼけ役」という訳が載っている。前回あげた stooge や straight man を使って定義している英英辞典もあった。 - one, such as an assistant or deputy, who…
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「ぼけ」と「つっこみ」を英語でどういうか

先日、花ではない「さくら」にあたる表現のひとつとして紹介した stooge には、「ぼけ役」という訳語も辞書に載っている。そこで、「ぼけ」「つっこみ」にあたる英語があるのか、少し調べてみた。 この stooge だが、英英辞典では、 - a performer in a show whose role is to appea…
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「震源」と「震源地」はどう違うのか

石川県沖を震源とした震度6強の地震が起きた。英語で「震源」は epicenter だと思う人もいるだろうが、はたしてそれでいいのだろうか。 地震国日本とあってか、今回の被害は海外のニュースサイトの中にもかなり大きく扱っているものがあった。BBCのサイトを見てみよう。 - The Japan earthquake struck…
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「胴体着陸」はbelly-landingだったか

高知空港で起きたボンバルディア社製の航空機事故を報じる日英のニュース記事を読み比べていたら、日本語と英語の表現について、ちょっと面白いことに気づいた。 この事故は、前輪 (英文記事では front wheels, front landing gear, nose gear など) が降りなかったので (failed to lowe…
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「伝説」とlegend

先日、phenomenon と「現象」について書いたが、それからの連想で頭に浮かんだのが legend である。私は単純に「伝説、古くからの言い伝え」というように覚えたが、英語に触れるにつれて、そうした訳にそぐわない例を見聞きするようになった。 形容詞の legendary には、「伝説上の」とあわせて、「伝説に残るような、有名な…
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「現象」としたくないphenomenon

先日読んだ "The Love You Make" の前半によく出てきた単語である。ビートルズが人気グループにのし上がっていく部分で使われていた。「現象」と聞くと私は物理的なものをイメージするせいか、この意味での phenomenon の訳に使うのは抵抗がある。しかし「ビートルズ現象」というような言葉も耳にするようになってきた。 …
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「飛ぶ教室」の新訳

ドイツの作家エーリヒ・ケストナーの「飛ぶ教室」は、クリスマスの時期にギムナジウムの生徒たちが体験した出来事を描いた作品である。小学校の高学年の時に引き込まれるようにして読んだ。高校生の時には英訳も手に入れた。先日、書店に立ち寄ったら、そのなつかしい「飛ぶ教室」の新訳が光文社の古典文庫から出ているのを見つけた。 訳者はあとがきと解説…
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式亭三馬の「浮世風呂」

連休に家族と温泉へ行き、舞い落ちる雪を眺めながら、のんびりと湯に浸かってきた。これまで訪れたことがある国にも、トルコのハマムとか、イスラエルの死海沿いにあった身体が浮く健康ランドなど、それなりに楽しめる入浴施設があった。しかしやはり日本人、熱い湯がたっぷり流れる日本の温泉は格別だ。 湯といえば連想するのが、式亭三馬の「浮世風呂」。…
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気になる表記「数10」「10数」

ワープロ、次いでパソコンの普及で、日本語を横書きで表すことが増えたためだろうか、「数10人」や「20数個」といった表記をやたらと目にするようになった。 「日本語ブーム」が今も続いているのかどうか知らないが、あまりにひどい言葉の乱れは論外としても、多少規範からずれる話し言葉については、過度に目くじらをたててもしかたがない、と考えるよ…
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「不倫する」two-time

数字にからむ英語表現を整理しているが、「2」を含む単語をもうひとつ取り上げよう。two-time という動詞である。何かを2回する、という意味ではない。とはいえ実例を見れば前後関係からあたりをつけられそうではある。日本語でも「二」股がけ、というやつだ。 とりあえず英英辞典を見ると、先日あげた double-cross と同じ意味だ…
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「お客様は神様です」

God にちなんだ表現を前回取りあげたが、「神様」の入った日本語の言い回しといえば、何と言っても三波春夫の「お客様は神様です」である。英語に "The customer is always right." という言葉があり、この日本語を訳にあてている説明を読んだことがある。 かたや観客、かたや顧客であり、三波春夫の言葉そのものと単…
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first-generationは「一世」か?

「数にちなんだ英語表現」として前回「0」を取り上げたので、お次は「1」である。a first-generation American という言葉が出てきたとしたら、どう訳せばいいだろうか。アメリカ日系人のこともあり、もちろん「一世」に決まってる―そう考えるかもしれない。はたして本当にそれでいいのであろうか。 では、こう呼ばれるのは…
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「ファインディング・ニモ」

子供を水族館に連れて行くようになって、カクレクマノミを知った。きれいなオレンジ色のためか、言葉をろくに話せなかった頃から子供が興味を示した魚だ。私も姿は何となく知っていたが、恥ずかしながら「カクレクマノミ」という名前は知らなかった。 このカクレクマノミが主人公になっているのが、アニメ映画「ファインディング・ニモ」である。日本のTV…
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「サロメ」の昭和初期の翻訳

イスラム教徒の反発を招きかねない場面があるとして、ベルリンの歌劇場が新演出によるオペラ「イドメネオ」の上演を一時中止しようとしたことが報じられた。モーツァルトのこの作品は、先日取り上げた deus ex machina の例といえるだろう。 台本を書いたのはモーツァルトではないが、最後の最後になって、突如として神のご宣託がとどろい…
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「あきらめる」とaccept

安倍総理の昭恵夫人が「文藝春秋」に寄せた手記をBBCのサイトが取り上げている。元の文章にはいろいろな内容が書かれていたが、BBCの記事は、日本の少子化問題とからめて、夫妻に子供がいないことに焦点を当てている。 http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/asia-pacific/6044608.stm …
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気になる安倍総理のカタカナ語

先日の安倍総理の就任会見について、ある全国紙にちょっと面白い記事が載っていた。26分間の会見の中で、安倍さんは「しっかりと」、および「~と思います」を、それぞれ三十数回口にしたそうだ。 「初会見で緊張していた」という見方がある一方、「自信のなさの表れでは」という専門家の分析もある、とあった。また、「しっかりと」で強調した決意を「思…
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cross-pollination

サッカーのワールドカップが始まった。日本の緒戦は残念な結果に終わったが、便乗してW杯にからんで書くことにする。 この週末は、英語メディアでもワールドカップ開催にあわせた解説記事やコラムが出揃い、インターネット上で読むことができる。そのひとつに、International Herald Tribune 紙に載っていた、国連のアナン事…
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【索引】 この日本語を英語で何という?

- あきらめのいい - あきらめる - 後回しにする - アナウンスメント効果 - 井戸端会議 - 永久歯 - 偉そう - 絵文字 - 縁の下の力持ち - 往復ビンタ - 大台(に乗る) - お株を奪う - 「お客様は神様です」 - 「奥の細道」 - おたく (1), おたく (2), おたく (3) …
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