see the elephantの謎

前回取り上げた shoot the bull から連想したのが、ジョージ・オーウェル George Orwell がビルマ(現ミャンマー)での体験を描いたエッセイ「象を撃つ」 Shooting an Elephant である。もしかしてこうしたイディオムがあるのではと思って辞書を見た。その考えははずれだったが、かわりに see the elephant という表現が目にとまった。

英和辞典には、「世間を知る」「世の中の経験を積む」、また I've seen the elephant. は「さまざまな人生経験をし、苦労したことを言う言い方」と書かれている。

しかし、電子辞書や見た限りのオンラインの英英辞典には、いずれもこの表現は載っていなかった。とはいえ、ネットで検索してみると、確かにこうした言い回しがヒットする。

たとえば以下のサイトを読んでみると、see the elephant はスラングとはいえ南北戦争やゴールドラッシュにも関係があるらしい古いもので、なかなか面白い背景のある表現のようだ。ならばなぜ英英辞典が軒並み収録していないのか、ちょっと謎である。また掲載はしているものの、英和辞典のごく簡単な記述にも不満が残る。

http://www.answers.com/topic/see-the-elephant

http://www.randomhouse.com/wotd/index.pperl?date=19980714

http://www.military.com/NewContent/0,13190,Galloway_062304,00.html

http://www.museumca.org/goldrush/fever11.html

http://www.neh.gov/news/humanities/1998-01/elephant.html


参考:
「井戸端会議」あれこれ