「微妙」なiffy

アーサー・ヘイリーの小説 "The Evening News" から、今回は iffy という単語を取り上げてみよう。やはり不確かなことを表す言葉として先日取り上げた chancydicey とちょっと似ているといっていいだろうか。

テレビの取材チームが、「誘拐事件を起こした犯人グループがアジトを設けているとしたら、現場からどれくらい離れた場所だろうか」と話し合っている場面で出てきた単語である。

"I'd say half an hour. Even that long would be a bit iffy, but they'd have to chance it to get far enough away."

見ての通り if に由来し、比較級は iffier、最上級は iffiest、名詞は iffiness となる。英英辞典では、次のように定義されている。

- 1 having many uncertain or unknown qualities or conditions 
2 of inconsistent or unreliable quality

- subject to accident or chance or change

- 1 not certain or decided
2 not completely good, honest or suitable

英和辞典には「不確実な、疑問点の多い、あやふやな」といった、ちょっとかしこまった感じの訳語もあるが、日本語でいえば、「これはちょっと・・・」とか「微妙だなあ」といいたいときに使えそうに思える単語だ。

使い方の感じをつかむため、オンライン辞書などの例文をまとめてみよう。

- I was hoping to go to the park but the weather's looking a bit iffy.

- Simon's still kind of iffy about going to Columbia.

- My car is iffy at the moment: will you drive?

- The milk smells a bit iffy.

- He's selling new CD players for £20 each - That sounds a bit iffy to me.

- an iffy situation

- an iffy proposition

ついでに、最初の例文にある chance it は take the risk or hazard of 「危険覚悟でやってみる」「いちかばちかやってみる」といったところであろう。

ついでに連想した fat chance は、単語から想像する意味とは全く逆で、「見込みなし」。slim chance だと、わずかだが望みがある、ということになるそうだ。


参考:
「やばい」chancy
「さいころ」はdieかdiceか
読んだ本:The Evening News (Arthur Hailey)