Bless youとGesundheit

先日、ネイティブスピーカーと話をする機会があったが、風邪をひいていたわけでもないのに、突然、くしゃみが連発して出た。その時、相手が間髪を入れずに私に言った言葉があった。しかし、おなじみの "Bless you!" ではない。

私がけげんそうな顔をしたのを見て、相手は同じ単語を繰り返した。それでも私が理解できないでいると、「これはもともとドイツ語だ」という。それで、ああそうか、"Gesundheit." といったのか、と気づいた。昔、少しドイツ語をかじったことがあり、「健康」を意味するこの単語はかろうじて記憶に留まっていた。

ドイツ系でもない彼がなぜドイツ語を使ったのか。尋ねてみると、この単語は "Bless you." の代わりに使われるのだと説明してくれた。"Danke schön." と返礼した。

あとで手持ちの辞書を見たら、どれもこの単語を載せていて、英語になっていることがわかった。口語英語に強い人には常識なのだろうが、私は知らなかった。

英英辞典の定義は以下の通りだが、20世紀初めにはドイツ語から英語に取り入れられていたという。

- exclamation MAINLY US said to someone after they have sneezed

- word said after sneeze: used to wish good health to somebody who has just sneezed

- German for “good health.” Like the English phrase “Bless you,” it is conventionally said to someone who has just sneezed. This reflects the superstition that a sneeze can cause the soul to fly out of the body; saying the phrase prevents this from happening.

この単語、英語の辞書にある発音記号はどれもドイツ語に準じたものになっている。つまり gesund の -d は /d/ ではなく /t/ で、/h/ は発音される。しかし実際には /h/がほとんど聞こえない(あるいは落ちた)うえにその前の /t/ とつながって、/tait/ のように聞こえることがあるのではないかと思う。私が話したネイティブの発音もまさにそんな感じだった。

ともあれ、この次に相手がくしゃみをしたら、"Bless you." の代わりに使ってみてはいかがだろうか。


参考:
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