blue blood

安倍晋三氏が新総理になることが確実となった。小泉総理も三世議員だが、安倍氏はこれまでも首相を輩出してきた一族の出で、英文記事も、そうした「毛並みのよさ」に触れている。そこで目につくのが、例えば blue blood という単語だ。

こんな風に使われている。

- Shinzo Abe is a political "blue blood". He comes from a dynasty that has already produced prime ministers - his grandfather and great uncle.

- Abe's blue-blood makes him entirely different from Junichiro Koizumi, the maverick politician he will almost certainly succeed.

英英辞典には、noble or aristocratic descent とか a member of the aristocracy また a member of a noble or socially prominent family と定義されている。形容詞なら blue-blooded となる。

しかし、なぜ blue blood がこういう意味になるのだろうか? "Ever Wonder Why?" という本に、由来の一説が書かれていた。

それによると、スペインの人々はもともと肌が白かったものの、8世紀から侵攻を始めたムーア人の統治が長く続いて混血が進み、今のように浅黒い肌となった。しかし一部の貴族は異邦人を嫌って孤立して生活し、白い肌を保つために陽光にあたらないようにした結果、肌は青白く、血管が浮き上がって見えるほどになった。そして、こうした一族を英語で bluebloods にあたる言葉で呼ぶようになった―というのだそうだ。

ちなみに、red-blooded という単語があり、「雄々しい」とか「血気盛んな」と英和辞典にあるが、英英辞典には traditionally manly: behaving in ways stereotypically associated with men, e.g. by showing strength or active sexual desire とか full of strength and energy, often sexual energy などとある。単に strong and highly spirited としかしていないものがあるので即断は禁物だが、こうしたイメージがあるということは英和からはつかみにくい。

直接関係ないが、redneck は「南部の無教養な労働者」「保守偏狭で差別的な考え(の)」という単語で、戸外労働で首の後ろが強い日光を浴びて赤く日焼けしたということから来ているという。

"Ever Wonder Why?"は、いわば雑学本で、英単語についての「なぜ?」についてもいろいろ書かれていて、英語学習の参考になる。薄くて英語もやさしいので、速読用・暇つぶし用にもうってつけだと思う。


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