A-OK, roger !

宇宙飛行から連想した言葉について、もう1回だけ続けることにする。宇宙飛行士と地上とが取り交わす交信で一般にも有名になった言葉に、A-OK がある。

意味は in perfect condition; working perfectly で、all (systems) OK から来ていると英英辞典にある。使われるようになったのは Mid-20th century とか Origin: 1955-60 などとあるが、Online Etymology Dictionary には、1961, abbreviation of all (systems) OK, originally in the jargon of astronauts. と、具体的な年が書かれていた。

そこでネットでさらに調べて見つけたのは、「ライトスタッフ」 The Right Stuff にも登場するアラン・シェパードが最初に言ったという情報だった。

"A-OK full go."
- Commander Alan Shepard Jr., on blast-off of rocket carrying him aloft as America's first man in space, 5 May 1961. Defined as an engineering term for 'double OK' or perfect, it became a U.S. idiom for 'everything is going smoothly' and was later attributed by the Associated Press (New York Times, 31 July, 1963) to Lieutenant-Colonel John Powers, public spokesman for astronauts
(http://www.skygod.com/quotes/spaceflight.html)

A-OK から連想した類語として、okiedoke あるいは okiedokie がある。どうしてこうした言い方が生まれたのか、辞書その他を見たがわからなかった。宇宙飛行と関係ないとは思うが。

似たような意味を持つ言葉でもうひとつ、宇宙飛行限定ではないが、通信関係で有名なのが roger だろう。前回、"The Eagle has landed." に対するヒューストンの管制官の応答にも出てきた。

The use of the word in radio communication to mean "yes, I understand" is attested from 1941, from the U.S. military phonetic alphabet word for the letter -R-, in this case an abbreviation for "received." Said to have been used by the R.A.F. since 1938.
(Online Etymology Dictionary)

"R as in roger." とか "R for roger." といった字解きに使う無線用のアルファベットだが、調べてみると、この古い phonetic alphabet

Able Baker Charlie Dog Easy Fox George How Item Jig King Love Mike Nan Oboe Peter Queen Roger Sugar Tare Uncle Victor William X-ray Yoke Zebra

というもので、現在広く使われている NATO phonetic alphabet と呼ばれるものは、

Alfa Bravo Charlie Delta Echo Foxtrot Golf Hotel India Juliett Kilo Lima Metro November Oscar Papa Quebec Romeo Sierra Tango Uniform Victor Whiskey X-ray Yankee Zulu

となっている。

以前、仕事で英語をもっと使っていた時も、こうした表があることは知っていたが、ちゃんと覚えていないので、とっさに頭に浮かんだ単語を使っていた(今だってそうなるだろう)。もっともネイティブがいうのを聞いていてもまちまちなので、それこそ管制官でもなければ、別にこのリストに縛られる必要はないのだろうが、私は時に "B for bomb" とか "M for murder" ("Dial M for Murder" の影響だろう)など、とんでもない単語を引き合いにしていた。

さて、映画「ライトスタッフ」は、学生だった封切り当時、知人が「冗長だった。」と言っていたが、私はアメリカの宇宙開発の黎明期をたんねんに描いた作品だと思った。もっとも、こうしたテーマに興味がないとしんどいかもしれない。Tom Wolfe の原作も手に取ったが、ほとんど犬かき状態であっぷあっぷしながら必死で25メートルのプールを泳いだ、という感じで読んだ。もっとも当時の英語力ではどの本もそうだったが。

ついでに、今回ネットを見ていたら、アポロ11号のアームストロング船長の伝記が最近書かれていることを知った。


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