demeanor, deliver

次の国連事務総長に韓国のパン・ギムン(潘基文)外相が決まったと先日書いた。パン氏は18歳の時にケネディ大統領と会い、外交官になりたいと思ったという。その温厚な物腰が評価される一方、強い指導力を発揮できるかという声もあがっている。

本人もこうした声は意識しているのだろう、決定を受けた演説では、modest demeanour の人といわれていることに関して、こんなことを述べていた。

"Asia is also a region where modesty is a virtue. But the modesty is about demeanour, not about vision and goals. It does not mean the lack of commitment or leadership. Rather it is quiet determination in action to get things done without so much fanfare."

"This may be the key to Asia’s success, and to the UN’s future. Indeed, our Organization is modest in its means, but not in its values. We should be more modest in our words, but not in our performance. The true measure of the success of the UN is not how much we promise, but how much we deliver for those who need us most."

demeanor (英 demeanour)は the way someone behaves, dresses, speaks etc. that shows that what their character is like という意味で、英和辞典には「態度、物腰、ふるまい」などと書かれている。

初めて触れたとき、すでに知っていた似た単語からの連想で「demeaning な人」という意味と考え、長らくそう思い込んでいた。文脈から変だと感じなかったのかと今は思うが、まあ適当に読み飛ばしていたのだろう。知っている単語からの類推や、文脈で意味のあたりをつけるのは大切だが、それだけでは危険だという失敗例といえそうだ。

また、上に出てきた deliver という動詞は、「~を届ける」以外にも、名詞との組み合わせでいろいろな意味を持つが、自動詞として to produce the promised, desired, or expected results という意味でよく目にする。ご存じなかった方はご参考までに。

パン・ギムン氏の演説のうち、アジアに触れた部分は、次を参考にした。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=20255&Cr=ki-moon&Cr1=

http://www.un.org/News/Press/docs/2006/ga10514.doc.htm

ぜひ演説の言葉通り、「アジアの modesty の特質」を実地で発揮し、他の文化圏の人々に示してほしいものだ。